仕事帰りのある日、いつも歩く道の横の森の斜面から、「ガサッ、ガサッ」と少し大きめの音がした。そこは神社の敷地の神聖な森となっている。この辺りの木立でたまに見かけるのは、たいていがタイワンリスだ。
しかしその日は違った。なんと初めて遭遇した、コジュケイというウズラに似た野鳥だ!そう、大きさはハトよりは少し大きいくらいか。「チョットコイ、チョットコイ」と聞こえるけたたましい鳴き声を、いつもは遠くから聞いていただけで、その姿をそれまでは見たことがなかった。
<参考写真> ウズラに似た野鳥、コジュケイ(写真ACより)

道路との境目の笹やシダなどの下草だけになったその斜面の下のほう、手が届きそうなすぐそこを森から降りてきた一羽のコジュケイがゆっくりと歩いている。
確かこの鳥は飛べなかった気がする。天敵とかが来たら大丈夫かなと思いつつ、そしてまさかの遭遇に感動しつつも、でも写真を撮ろうとスマホに手を伸ばした。
コジュケイはいつも「チョットコイ」と言いつつもその姿を見せない。ずっと鳴き声しか聴いてこなかったから、一度は姿を見たいと思っていた野鳥の一つだ。そうして少し目を離しているその間にまた斜面を登り始め、再び深い森の中に戻っていって姿が見えなくなってしまった。
あー、こうなるなら写真撮影を試みずに、じっくり観察しておけばよかった!褐色を主体としたきれいな柄模様を、ちゃんと目に焼き付けておけば!とそう後悔する野生との貴重な出会いだった。
✔ということで、「コジュケイ」について、ちょっと調べてみた。そして分かったこと。
コジュケイは全長27cmを超える、褐色(雌雄同色)のキジ目キジ科の留鳥(りゅうちょう—季節による移動/渡りをせず、同じ地域に生息する鳥)。中国大陸南部原産の外来種で、1920年くらいから狩猟鳥として多数が放鳥された。
その結果、東北地方南部から九州地方までの、平地や藪の多い低山地などに生息し、人里にも普通にいる。だがその独特な鳴き声を聞いても、姿はなかなか見られない。
「参考1:国立環境研究所、侵入生物データベース、コジュケイ、https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/20020.htmll、2026/10/4閲覧」
「参考2:サントリーの愛鳥活動、日本の鳥百科、コジュケイ、https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/1426.html、2026/10/4閲覧」
そしてさらに分かったこと。上記の参考にはないが、見た目はウズラに似ているが、それよりは少し大きい。やはり飛ぶのは苦手で、危険を感じると走って藪の中に逃げていく。だが差し迫ると、少しの距離を飛ぶこともあるようだ。
〈余談〉春夏秋冬、今は暦の上では二十四節気の寒露(かんろ)。意味は、秋の冷たい露が降りる頃。
(2026年は10月8日~10月22日までが寒露)
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