9月中旬の午後、職場の窓からふと外の空を見上げると、「あっ」と思うようなきれいなうろこ雲が、秋空に広がっているのを見つけた。これはと思い立ちスマホを手にして、外階段の最上階まで上がった。
ここのところずっと天気が悪かったし、明日からまた雨の予報になっている。そう、今日は久々のつかの間の晴れの日。まだまだ残暑厳しい季節のなかで、ふと秋の訪れを感じる淡い色彩の青空に、なかなか見応えのあるうろこ雲が浮かんでいる。
<写真1> 秋空に浮かぶ「うろこ雲」

これは直ぐには動かない被写体だし、太陽の位置に対して逆光でもない。絶好のシャッターチャンスである。しっかりと写真に収めることができた。
あらためてじっくりと空の雲を眺める。そういえば普段は変わった形や夕焼けに映える雲に「あっ」と気付かない限り、そんなに雲を眺めることはないなと思った。いつでもほぼその大空にあるのに。
それとうろこ雲と称したが、そういえばひつじ雲ってのもあったことを思い出す。季節とか見た目の感じとか、何か大きな違いがあるのだろうか?実はいずれもよく分かっていないことに気づく。
それからしばらく、うろこ雲を見つけた日から10日ほど経った、出勤後のある朝のこと。今度は同じ場所の反対側の空に、これだろうと思うひつじ雲を発見。それが下の写真になるが、明らかに上の写真の雲とは異なる様相だ。
<写真2> 秋空を覆う「ひつじ雲」

下記に後述したように、比較して雲がより大きく分厚く影がある。そうこうして空を見上げても目線の景色を見ても、日々少しずつ秋は深まっていくのだろう。
✔ということで、「うろこ雲とひつじ雲」について、ちょっと調べてみた。そして分かったこと。
うろこ雲は俗称で「巻積雲(けんせきうん)」が正式名称。特長は小さいうろこ状の見た目の雲が、たくさん空高く広がる(5000メートルを超える高さに)。雲が薄いので太陽光が透けて影ができない。
同じ雲を指して小さいいわしの集団のようだから、いわし雲と呼ぶ俗称もある。また特にサバの背中の模様に似たものは、さば雲という。うろこ雲がよく見られる季節は秋と春。
一方でひつじ雲も俗称で「高積雲(こうせきうん)」が正式名称。特長はうろこ雲より大きくひつじの集団のようなたくさんの厚めの雲が、うろこ雲より低い空に広がる。雲が厚い分、太陽光を通しにくく底に影がある。ひつじ雲がよく見られる季節は秋。
「参考:日本気象協会、tenki.jp、うろこ雲はなぜできる?雲の見分け方とこの先の天気を読む方法、https://tenki.jp/suppl/m_seta/2023/12/29/32294.html、2026/9/26閲覧」
そしてさらに気づいたこと。うろこ雲もひつじ雲も、ともに秋の季語だそう。そんな俳句や手紙の挨拶に使われる季語、そのなかの雲の名前の一つなんだなと、そんなことも調べていて分かった。
〈余談〉春夏秋冬、今は暦の上では二十四節気の秋分(しゅうぶん)。意味は、昼と夜の長さがほぼ同じ。
(2026年は9月23日~10月7日までが秋分)
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