① 秋の空と木々
このところ徐々に秋が深まりつつあるのを感じる。それをふと感じる瞬間は、秋空を見上げたときや秋の鳴く虫の声に気づいたときなどだったりする。写真は10月のある日の朝の空を撮影したもの。


写真の左側が北の空・右側が南の空で、朝の8時ごろにあまりに空がきれいなので撮影した。木々が多めに写っていて、空の色は少し異なるように撮れているが、実際の空の感じは両方の中間くらいの色合いの秋空。その時凄く秋を感じたので、思わず普通の景色のようだけど、これらの写真を撮ってみた。
まだ木々は青々としている。紅葉まではまだひと月半以上はかかるだろうか。ここは毎日通る場所だけど、正直写真の木々が毎年紅葉していたかは覚えていない。すべての広葉樹が紅葉して落葉する訳ではないだろうから。
それにしても今年の暑さは異常だったし、台風もうんざりするくらい近づくし、季節感も崩れていく感覚がある。もうあとひと月半くらい後に、また紅葉などどうなっているのかを追いかけてみたい。
② 秋に鳴く虫
そんな日常の季節の移ろいのなかで、昼夜問わず虫たちの鳴き声が耳に届いてくる。賑やかだったセミの季節が終わった今の時期だからこそ、よりもっと繊細な鳴き声の虫たちの音がスッと届いてくる。
時に単独で聞こえ時には色んな鳴き声が混ざって、そこが都会であってもどこかを歩けば聞こえてくる。そう、これは普段車ばっかり乗っていると聞こえない。歩きや自転車乗りならではのものだ。
思えば子供のころは身近な鳴く虫たちの声は、ある程度は知っていた。そして捕まえて虫かごで飼ったりもしていて、そこでまた鳴き声を聞けた。でも大人になって久しい今は、虫の鳴き声は随分と忘れてしまった。
今の季節に草むらから虫の鳴き声が聞こえてきても、残念ながらそれが何の虫かがほとんど分からない。鳴く虫への知識も含めて情緒がずっと豊かだった、子供のころへの郷愁がよみがえる。
そういえば当時は夢中になって見ていた、鳴く虫に特化した図鑑があったことを思い出す。確か「鳴く虫の世界」というカラー写真の図鑑で、欲しくて買ってもらった思い出がある。
もう半世紀くらい前のことだが今でもはっきりと覚えているのは、その図鑑の表紙には非常に印象的でインパクトのある写真が使われていた。それはハート形のように翅を広げたスズムシの、正面からの接写写真だったことだ。
③ おまけ
とここで、一つだけ昔の思い出を確認してみた。これは多分誰も知らないかもしれず、まったく個人的で限定的なことにはなりそうだが…当時子供のころによく見ていた図鑑「鳴く虫の世界」について。それはどんな図鑑だったのか、今の時代に検索すると何かが分かるのか試してみた。
鳴く虫の世界
鳴く虫の世界について、分かったこと
・あかね書房から1976年(昭和51年)、実に今からちょうど50年前に初版が出版された図鑑で、「科学のアルバム 52 鳴く虫の世界」(佐藤有恒・小田英智 著)であった。
・学校図書の定番としてして親しまれた名著であり、その改訂版の出版が現在でも続いている。
・白黒とカラーの見事な美しい生態写真が掲載され、それは当時の技術の粋を集めたものだった。
・ドラマチックな構成で虫たちの誕生から秋の終わり、そして次の世代へ命を繋ぐ物語が、子供心に響く文体で描かれていた。
・表紙の写真はスズムシである。自分の唯一の記憶にズバッと結びついたので、正直これには驚いた。
今の時代ネット検索すると、当時の初版の写真が出てくるのだ。それはまさに記憶通りの構図で、先述の「ハート形のように翅を広げたスズムシの、正面からの接写写真」だったことだ。
こういう昔の思い出や記憶の振り返りもいいものだな、と郷愁をちょっと感じた秋の一日となった。
〈余談〉春夏秋冬、今は暦の上では二十四節気の霜降(そうこう)。意味は、霜が降り始める。
(2026年は10月23日~11月6日までが寒露)
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